学習塾に入社された新社会人の方へ

4月から学習塾に入社し社会人として新しいスタートを切った皆さんへ。今から希望を築き上げ、自己実現の旅へ向けて、入社おめでとうございます。

そして4月より鈴鹿英数学院ワオ・コーポレーションに入社された方へ。一日でも早く仕事の輪郭を把握され、歯車からイノベーターとしてレゾン・デートル(自己存在)を確立されることを期待します。

私たちは地域・全国ネットの学習塾である鈴鹿英数学院(本社:三重、東京)ワオ・コーポレーション(本社:大阪、東京)で働く職員の労働組合です。学習塾を自分の職場として選び、入社された皆さんを心から歓迎いたします。

学習塾の使命は、端的に言えば通塾してくる生徒の成績を上げ、志望校に合格させることですが、受験指導だけを目的としているわけではありません。

さまざまな個性を持った生徒一人ひとりに対し、受験指導を通して、その夢の実現を手助けし、将来自立した人間になれるよう、その成長をサポートしていくことです。大いにやりがいのある、生徒の成長を通して社会に貢献できる仕事です。入社された皆さんも、これからは学習塾の仕事に矜恃を持って業務にあたってほしいと思います。

さて、新社会人の皆さんは「労働組合」について、どのようなイメージを持っているでしょうか? 何となく「得体が知れない」「怖い」という負のイメージを持っている方もいると思います。

私たち労働組合は、職場で起こる労働問題の解決や、職場の環境や労働条件をより良くし「働きやすい職場」「安心して働ける職場」を創り上げるため、働く者の地位や権利を向上させるために活動しています。労働組合の活動は日本国憲法や労働組合法により保障された正当なものです。

近年、学習塾業界は長時間労働、サービス残業などの労働問題がマスコミに報道され、ブラック業界との風評が一部に広がっており、この点において不安を抱いている方もおられるかもしれません。労働者の権利を守るための労働組合のある学習塾がほとんど皆無であることや、学習塾で働く人が労働組合や労働法規についてあまりよく知らないことも、学習塾業界の課題の一つだと言えます。

実際、私たちの勤務する鈴鹿英数学院ワオ・コーポレーション以外には、ユニオン(一般労働組合)の分会として労働組合のある大手学習塾は市進学院しかありません。

 今、私たちは、全国の学習塾で働く方から、職場の労働問題や労働条件などについて相談を受けたり、情報提供を受けたりしています。私たちの勤務する鈴鹿英数学院ワオ・コーポレーションのように労使対立型の労働組合がある職場は別ですが、労働組合のない学習塾の職場については実際にかなり問題のあるケースも存在します。

不当な労働環境から自分の身を守るためには、労働基準法や労働契約法、労働組合法の知識が必要となります。このサイトにリンクしてある『労働基準法違反を許すな!労働者』のコーナーをよく読んで、現状についての理解と法的知識や対処法を身につけてください。

私たちはこのサイトを通して、全国の学習塾で働く人の労働ネットワーク・アジュクス (aJUCS:all Japan Union of Cram School) を形成しています。そして全国の学習塾の職場にユニオン(一般労働組合)の分会として労働組合を結成するための活動をしています。

だから、皆さんが入社した学習塾の労働条件や職場環境についての疑問や、納得できないこと、困ったことがあれば、一人で抱え込んだり悩んだりせずに、このサイトを通していつでも私たちに質問や相談をしてください。必ず力になります。

学習塾はブラック業界と揶揄されることもありますが、人を相手にし、人の成長に寄り添う仕事なので、若い人にとっては魅力的な業界の一つだと思います。

まずは入社したそれぞれの職場で、仕事を覚えて自分の業務をしっかりとこなせるようになり、できるだけ早く一人前の「塾人」となれるよう頑張ってください。

 

ユニオンみえ   

鈴鹿英数学院ユニット  組合員一同

 

なにわユニオン  

ワオ・コーポレーション分会  組合員一同

 

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学習塾に入社された新社会人の方へ” に対して1件のコメントがあります。

  1. ひねもす より:

    私も職場の先輩として、皆さんを歓迎しますし、期待もかなりしています。

    一方、社会人になったからには「知らなかった」では済まされないことが多くなると思います。
    記事にあるように、自分の職場の労働条件についての正しい知識を持つことも社会人として大切なことです。

    仕事はしっかりとやる。でも無理強いまでされることではありません。
    「こんなことを言ったら会社で目をつけられるんじゃ・・・」と考えるのではなく、
    みんながおかしいと思うこと、嫌なことに対してきちんと声を上げていくことが大切です。

    しっかりした組合のある会社ではそれができると思います。

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