eisuユニオンの質問に対する高校部の回答

eisu社員(特に高校部)、全国の学習塾で働く塾人の皆さん。それから全国のユニオン関係者の皆さんへ。
当労働組合はえいすう社員がコロナに感染した。または濃厚接触者となり仕事を休業しなければならない場合についての休業補償と、社員のコロナ感染防止のため、在宅勤務によるテレワークの可否や、社内でのリモート会議の実施などについて1月15日、社に対して回答要求を行ない、1月26日に社から回答を受け、それを1月31日に当サイトのブログで公開しました。
ところがその後、当労組のブログを読んだ、えいすう高校部に勤務する社員から『高校部ではZOOMを使用できる環境にあるが、社内での会議やミーティングでは一度も使ったことがない。いつも社員を集めて会議している』『県をまたいで四日市まで来る社員や、三重県全域の校舎から社員が四日市に集まることは今の時期は避けるべきなのに、高校部ではまったく考慮されない』『2月5日にも三重・愛知・静岡で働く管理職社員全員を集めて四日市で会議をすることになった。この状況では考えられない。何とかやめさせてほしい』という相談がこのサイトを通して届きました。
そこで当労組は2月1日、高校部統括に回答要求を行ない。さらに2月5日の会議をZOOMを使ってリモートで行うよう強く要求しました。その結果2月5日の高校部での会議は取りやめとなりましたが、会議中止を伝えるメール文の中では高校部が対面会議にこだわる理由として『会議を実施するにあたり、ZOOM等の非対面形式で行う手法もあるかと思いますが、画面を通してでは情報や指示系統の共有はできたとしても、一番重要な感情の共有ができません』と書かれていました。このあたりの経緯は当労組の公式Twitterで開示してあるので、ご存知の方も多いと思います。
1月26日に社から提示された回答文では、当労組からの「社内での会議、ミーティ ングなどをリモートで行うことは考えているのか?」という質問に対し「既に高校部ではZOOM会議を行なっている」との説明を文書で受けています。これもこのサイトのブログで公開しているのでご存知の方も多いと思います。
社が1月26日に出した回答内容とはまったく違うことが現場で行われていると考えた当労組は、eisu高校部統括に対して6項目からなる質問(回答要求)を行ないました。公式Twitterではすでに告知していますが、当労働組合が高校部統括に提出した質問への回答が2月6日に届きました。
以下はえいすう高校部で働く従業員へのコロナ感染防止についての高校部統括の基本的考え方、方針に関する回答内容です。なお文章の編集等は特に行なっておらず、ほぼ原文のままです。黒字部分が当労組の質問内容。すぐ下が高校統括部の回答です。
1.高校部において東進の研修ではZOOMを使用しており、ZOOMを利用した会議はすぐにできるはずである。リモートで会議を行うシステムが整備されているにも関わらず、社内会議ではなぜそれらを使用せず、管理職社員全員をコロナ感染のリスクを冒してまで四日市に集めて会議を行うのか?その理由を具体的かつ詳細に説明されたい。
まず最初にご理解いただきたいのは、高校部はコロナ感染防止において人一倍徹底しています。全体に配信するメールや会議の場においてもコロナ感染防止対策は常に議題に挙げ高校部職員全員で意識を共有しております。(それは過去のメールを遡って頂いたり会議の出席者に確認していただければお分かりになると思います)
会議を実施するにあたり、ZOOM等の非対面形式で行う手法もあるかと思います。しかし、ZOOM等の非対面形式の会議や催し(セミナーなど含む)を社内外で多々経験してきましたが、リモートでは単なる情報のやり取りに終始してしまい、参加者のモチベーションを上げたり、言語化しにくい情報を互いに読み取り合ったり、踏み込んだ議論やメッセージのやり取りがしにくかったりなど、いろいろ問題点も露呈し、どうしても対面での会議は無くすことができないという結論に達しています。
特に高校部の業績が振るわない中、1月・2月も改善の兆しすら見えてこないこともあり、このような閑散期だからこそ職員全員が同じ空間で同じメッセージを共有し、新規募集や小中部からの継続が本格的になる2月・3月を乗り切ろうとする主旨がありました。目標・指針を共有し志気を高め合うという意味では、本来ならば高校部職員全員に発信したいところを四日市3号館4階ホールにおける収容定員の50%以下を遵守できるように、参加者を運営部やP・SPに絞ったのはコロナ感染症対策の一つであります。
高校部では集団会議に固執しているわけではございません。今までもZOOMを活用した運営部会を実施しています。あくまでも、その時の議題や共有したい内容によって集団なのかリモートなのかを使い分け、コロナの状況を踏まえた上で最善の形態を採っております。
また、東進(ナガセ主催)の研修ではZOOMでの非対面形式も実施しておりますが、一方で加盟校のスタッフが一同に集まる研修も実施しております。直近で言えば、コロナ感染者数が減少傾向にある今現在と比べ、感染者数が多かった12月17日(三重会場)も実施しました。全国トップの進学塾でさえ、ZOOMでのリモート会議と集団会議を使い分けていると私なりに解釈しております。
今回の会議においては、当初1ヶ月の予定だった緊急事態宣言が栃木県を除く都府県で延期されて終息する見込みがなくなったため、運営部で再度検討した結果、リスク回避のために今回は少人数の校舎会議に切り替えました。今回のいきさつも含め、状況に応じ、どういう形態で会議すべきか、私たちは常に試行錯誤しております。
私は自分の立場上、職員の健康・安全を守る義務は理解しています。しかしそれ以上にこれだけ経済が悪化し業績も振るわない中で、職員に十分な給料も払えず経済面で負担をかけてしまえば、生活を守ることもできず、健康・安全以前の問題になってしまいかねないという危機感も同時に抱いております。
2.高校部は社内会議やミーティングをリモートで行うつもりはあるのか?今後の方針や対応も含めて具体的かつ詳細に説明されたい。
1で述べましたが、高校部では集団会議に固執しているわけではございません。あくまでも、その時の議題や共有したい内容によって集団なのかリモートなのかを使い分け、コロナの状況を踏まえた上で最善の形態を採っており、場合によってはリモート会議も実施していきます。
3.高校部はコロナ感染防止に関する都道府県知事の通達および厚生労働省の通達を遵守するつもりはあるのか?1月にも高校部会議が開かれており、遵守するつもりはないように思われる。国および自治体の通達を遵守することについて、高校部はどのように考えているのかを説明されたい。
高校部は国や県の条例を実際に遵守しております(詳細は以下の内容や質問5を参照下さい)
更にコロナ感染防止対策が一時的なものにならないように、何度も何度も繰り返し連絡をして徹底しております。私からは通達メールを高校部職員全員に配信したり、施設美化Cが定期的にメール配信したりしておりますので、徹底具合は遡っていただければご理解いただけると思います。説明会やイベント等においても、当然のことのながら消毒・検温・換気・ディスタンス・収容定員50%以下、また2部構成の場合は机・椅子等の除菌清掃まで最大限の注意を払って実施しました。
冬期特別時間割においても、受験を間近に控える現高3の「夜22:00まで開けてほしい」という要望や現高1・高2生の「時間割が前倒しになると部活が終わってからでは校舎が開いていない」といった批判がどの校舎からも多数届いていたにも関わらず、それでも感染リスクを避けるための苦肉の策として時間割も夕方までに変更しました。(感染リスクの回避は生徒だけでなく、そこで働く職員も同じことが言えるという判断でもあります)
参考までに、私が冬期講習の時間割変更に伴い高校部職員に配信したメールの一部を抜粋したものを以下に提示します。
冬期時間割を18:00までとした理由はコロナ対策です。受験間近で高3生が夜遅くまで開校を希望する声があがることは重々承知の上で、それでも、寒い季節に猛威を振るうコロナは、比較的気温が高い日中よりも気温が下がる夜のほうがより感染リスクが高くなり、また、一人でも感染者を出してしまえば、そこにいる生徒全員が(濃厚)接触者となって高3生全員が受験できなくなる危険性もあり、更に、校舎も一定期間開校できなくなるとういう非常に高いリスクを考慮した上での苦渋の決断であることをご理解ください。(以下省略)
現在、東京や愛知においても緊急事態宣言を受けて校舎開校時間を前倒しして取り組んでおります。以上のことからも、生徒のみならず職員の安全のことを考慮し、国や県の条例を可能な限り遵守しながら取り組んでいる旨ご理解ください。
4.客観的事実で判断する限り、高校部に勤務する社員への安全や健康への配慮がまったく見られない。高校部社員のコロナ感染防止についての高校部の基本的な考え方・方針を説明されたい。
国や県の条例を可能な限り遵守することは当然のことであり、現場でできる限りの防止策を講じながら、eisuに通っていただいている生徒・保護者様に満足いただける教育サービスを提供することを前提とし、その中で、生徒・職員の健康・安全を守る取り組みを今後も継続していきます。繰り返しになりますが、今までの上述内容は生徒だけに向けた感染防止策ではなく、同時に職員に対しての防止策である旨ご理解ください。
5.高校部に勤務する社員について、高校部の各職場では現在どのようなコロナ感染防止対策を実施しているのか?高校部に勤務する社員を対象(アルバイトの学生スタッフも含む)に具体的かつ詳細に説明されたい。
eisuグリーンゾーンを遵守することを前提とし、以下の対策を取っております。
(水際対策)検温、消毒、マスク着用確認
(常時対応)手洗い、換気、密接対策(ソーシャルディスタンス)、定期的な机間巡視
(面談・カウンター対応時)スクリーン設置
(除菌清掃)PC・マウス・机・椅子の除菌(生徒が入れ替わる度)
(生活面) チャタリング・食事スペース内の時間制限や人数制限、生徒間でのスペース確保、生徒が入れ替わる度に除菌
また緊急事態宣言下における勤務時間外の職員や担任助手の不要不急の外出自粛に関しては、各人の自主的な行動をお願いするしかありませんが、社内においてはパーテーションや除菌グッズの経費購入を積極的に促したり、校舎開校時間を前倒しにしたりと可能な限りで生徒に対しても職員・助手に対しても感染防止策を実施しており、これからもコロナが完全に終息するまで、その時その時の状況を見ながら最善の策を講じていきます。
6.今のコロナ禍の中、高校部でリモートで会議を行なう環境にあるにも関わらず、多数の管理職社員を集めて会議を行うことを決定した責任者は誰なのかを回答されたい。
コロナ禍での社会情勢や高校部の業績を考慮し、集団会議にするかリモートにするか、運営部内で幾度かの協議を繰り返し最終的に会議を実施するに至りました。今後も重要な意思決定をする場合は、運営部で意見を出し合って決めていきます。
以上が回答となります。
えいすう社員の皆さんへ。高校部統括の回答内容について皆さんはどのように思いますか?情報提供や相談等があれば、このサイト内にある『お問合せ・相談コーナー』からお願いします。匿名でもOKなので名前が特定されることはありません。
また現在、このサイトを通してえいすう小中部社員の方からの情報提供や相談も受けております。
当労組はこの回答にはいくつか疑問を持っています(猫の画像で表してます)。よってユニオンみえ本部と協議のうえ近日、この回答内容に対する疑問・反論・要求事項などを再度高校統括部に送ります。