eisu三重高校部の回答に見える職場問題

eisu社員、学習塾で働く塾人の皆さんへ。

当労働組合は7月2日、eisu三重高校部の営業統括リーダーに対し回答要求しました。回答期限を遅れましたが、先日回答が届きました。以下は質問と回答です。

愛知静岡と東京地区の営業統括リーダーへの質問とほぼ同じで、回答も前回のブログで開示したものと主旨は同じ内容ですが、三重高校部だけには1つ項目(3つ目)を追加しました。それは21年度の三重高校部で働く社員の年休5日取得についての達成率が38%だった理由を質問したところ「業務が多忙なため」という回答が返ってきたからです。

これを読んでいる塾人の方の多くはご存じだと思いますが、現在、1年につき従業員に5日以上年休(有休)を取らせないと労働基準法違反になります。2019年から労働基準法が改定され、2020年からはすべての企業にその履行義務が課せられました。違反すれば厳しい行政処分等が行われる可能性もあります。

今年1月にeisuで『年休5日取得義務違反の問題』が発覚した後、当労組は会社が労働基準法違反となるのを阻止しようと考えました(当労組は会社の御用組合ではないですが、これは重大問題なので・・)

そこで社と各部門の管理責任者に対し「年休を5日未満しか取得していない社員は21年度末の3月末までにすべての部門で5日以上年休を取らせること」を要求しました。

その結果は残念ながら100%達成とはなりませんでしたが、三重高校部以外の部門では達成率が100%~95%であったのに対し、三重高校部だけは38%と他部門と比べて極端に低い結果となっています。

当労組としても三重高校部の達成率がこれほど低い結果になるのは想定外でした。少なくとも90%程度は達成できると考えていました。こうなることが想定できたなら1月末の時点でもっと強い態度に出るべきでした。

そうしなかった理由は、1月末時点の年休取得平均日数は、三重高校部が3.89日と、愛知静岡の0.43日、東京の0日と比べて余裕があったからです。これは平均日数なので、部門内で特定の人が年休を多く取得していれば数値は上がります。今に思えば少し甘かったと反省しています。

eisu社員および塾人の皆さんは、上記を念頭に置いて3つ目の回答をお読み下さい。

三重高校部 営業統括への質問と回答

各スタッフの年休取得予定日をヒアリングし年休取得計画を実行するとあるが、夏期講習期間中の各スタッフの年休取得日が最終的に決定されるのはいつ頃か?

【三重高校部営業統括リーダーの回答】

夏期講習での夏期シフトが始まる7月18日(月)までに決定される予定です。

社員が年休を取得しても円滑に業務を運営するため、非常勤スタッフの研修を強化すべきであるが、非常勤スタッフへの研修内容等は具体的にどのようなものなのか?社員が休んでも業務を円滑に進めるために実施している(実施する予定)のものに限って説明されたい。

【三重高校部営業統括リーダーの回答】

非常勤スタッフの戦力化を目的として社員の代わりに業務に当たれるように、4月初旬に「担任助手研修」を実施しています。主要校舎3会場で行いました。

研修は仕事に対する姿勢といった心構えから生徒指導・模試運営・新規募集活動の具体的業務や電話対応、またそれらの業務を遂行するための注意点まで、アルバイトとしてではなく一社員として顧客に適切な対応ができるように、校舎運営ができるようにするための内容でした。

研修内容は動画にも保存しておりますので、当日参加できなかった担任助手や研修以降に新たに働くことになった担任助手にも研修の一環として動画を受けるように徹底しております。校舎によって担任助手が担う業務の優先度が変わるので、校舎開閉業務を含め必要な業務を教え込んでいます。

三重高校部社員の年休5日取得達成率が低い原因として「業務の多忙」を挙げているが、本来どのような業務にも繁忙期とそうでない期間があるはずである。講習期間や受験シーズン、生徒募集や継続時期には忙しいことはわかるが、その他の通常期間も「多忙」なのか?

そこで三重高校部社員の4月~翌年3月までの業務内容について、1か月単位で具体的な業務内容を列挙した上で、年間業務の中で簡素化できるもの、廃止してもよいものを挙げられたい。

【三重高校部営業統括リーダーの回答】

以下に列挙しているように、高校部職員全員が取り組んでいくテーマはたくさんあります。そのテーマを遂行していくにあたり、最大の成果を出せるように教室長(役職者)が統率していくのは当然のことになりますが、業務内容自体は役職者や一般社員関係なく、皆同じように取り組んでいくため、区別するのは困難である旨ご理解ください。時期別に見る重要な議題は以下の通りになります。

新学年募集(4~5月) 夏期募集(7~8月)  

新年度継続(9~11月)新中1継続(12月~2月)

新高1継続(2~3月)

また月別に高校部職員が画一的に取り組むべき業務は以下の通りとなります(注:列挙されている業務内容は企業秘密に属する項目があるのでこの部分は割愛します)

大学が夏休みに入り担任助手が勤務に入れる8月、大学入試出願に関する高3懇談会が始まるまでの12月、受験生の出願が終了する2月は他月と比べて少し余裕をもって業務にあたることができます。

業務内容において、どの分野・項目も重要な業務ばかりで廃止できるものではありませんが、簡素化という点においては、学校の定期テスト対策は特定の教科を担当する職員がいれば、全スタッフがする必要もなく校舎内の負担が軽減することができ、主要高校が多く在籍する校舎に生徒を送り込むことによって全校舎で全高校対象のテスト対策をするといったことを無くすことができます。

三重高校部 職場の問題点

塾人の皆さんは、三重高校部営業統括リーダーの質問3への回答を読んでどのように感じたでしょうか? 当然ですが問題のある内容です。

一見すると、どこか他人事のようで、彼の統括する部門内で働く社員の年休5日取得達成率が極端に低く、業務を見直して負担を軽くできないかという当労組の質問に「業務内容において、どの分野・項目も重要な業務ばかりで廃止できるものではありません」と言い切っており、部門内で働くeisu社員の業務負担の軽減を全く考えようとしていない。

唯一軽減できる業務として挙げているのは「高校生の定期テスト対策」だけというのは、あきれてものが言えません。こういう無責任な管理責任者に統括される職場で働く社員がかわいそうです。

彼のもう一つの問題点は、法律を順守する意識がないことです。三重高校部は、21年度は過半数の社員が年休を法定義務のある年間5日すら取得できていない。つまり部門単位で労働基準法違反を犯している重大さがまるでわかっていない。

会社が労働基準監督署から行政処分を受ける可能性もあるのにもかかわらず・・・もし労基署の調査が入ったとして、他部門は結果として達成率が100%かそれに近い数値なのでまず問題にはならないですが、38%だと何らかの行政処分も考えられます。

普通の感覚なら自分の統括する部門が労働基準法違反に問われる可能性があるなら、それこそ必死でそうならないように対策するのが管理監督者の責務でしょう。他の部門、三重小中部や本社、そして当労組が改善要求した愛知静岡、東京地区では達成率が100%かそれに近い水準なのは各責任者がしっかり対応した結果だと言えます。

一方、彼は他部門のこうした動きを見ていたはずですがまったく動こうとはせず、その結果が38%の達成率に現れています。具体的な対策は何もやっていないことは明白です。当労組は、この責任はすべて彼自身にあると思います。なぜなら三重高校部以外の部門は法定義務である「年休5日取得」をほぼ達成しているからです。

当労組も各部門の責任者に要求書を出したり、このサイトでも3月末までに5日以上年休を取得しないと会社が大変なことになると伝えてきました。本社の労務担当からも何度か通達が出されています。彼は、自分の部門が労働基準法違反を犯し、会社に行政処分が下される可能性もあることについて、あまりにも軽く考えています。

彼は「eisu社員の年休5日取得義務違反の問題」について、自分とはまるで無関係のように考え、重大だと捉えて真剣に対処する気がまったくないと言えます。結局、前回の回答文中における「業務が多忙なため」という彼の主張は、自分の責任を回避するため、面倒なことから逃れるための言い訳に過ぎず、回答文は「作文」に過ぎないと当労組は判断しています。

こうした意味では、eisu三重高校部の職場環境の現状はまさしく「ブラック」です。当労組はこれから厳しく対応しようと思います。

彼自身も今回の責任を取り、三重高校部の統括リーダーの役職から降りるべきだと考えます。このような無責任な管理責任者の下で働く労働者は不幸です。こうなった結果のケジメはつけるべきです。

上層部幹部の中には、当労組の怒りの理由が、三重高校部の営業統括が「回答期限を守らず、理由なく回答期限に遅れた」からだと誤解している人もいますが、それは違います。当労組は、三重高校部の営業統括の無責任さ、遵法意識の無さ、危機意識の無さ、自分本位の事なかれ主義に対し強い怒りを感じるのである。法律違反を避けるために対処した他部門の統括責任者にも顔向けできないと思う。

eisu社員、他の学習塾で働く塾人の皆さんは、これについてどのように思いますか? 

社員の年休取得に関する改善状況

前回のブログをアップした後、社より、eisu三重高校部、愛知静岡地区、東京地区の3部門で働く全社員に対し、公休日以外に、各自の年休の取得日数が8月末までに3日、10月末までに5日とするよう業務通達が出されたことを伝えられた。計画年休をシフトに組み込んで取得させるようである。

三重小中部は社員個人の年休取得希望を優先させるとして計画年休は実施しないが、取得義務のある5日を必達ラインとし社員1人当たり年間10日を目標にしていくそうである。公休日に振替授業をした場合は代休が認められる。

しかし当労組は、これでeisu社員の年休取得問題が解決したとは思わない。以前も、当労組が社内の労働環境を改善させても、数年後には再び元に戻っていた事例もある。

したがって22年度のeisu社員の年休取得日数について、当労組は本年10月末時点、来年1月末時点における部門別の資料を社に開示させる予定である。その結果次第では来年早々問題が再燃しないとは言い切れない。

ともかく、現時点において、当労組の要求に従う形で、22年度のeisu社員の年休取得が履行されるのであれば、とても良いことだと思う。

年休が取りにくい学習塾業界にあって、eisu社員が日本の労働者平均である年10日の年休が取得できるよう、当労組は今後も社と各部門の統括責任者に強く要求していきます。

eisu社員の皆さん! 全国の学習塾で働く塾人の皆さん!

自由な年休(有休)取得は労働者の権利です。

最低でも5日以上、できれば10日以上を目標にして取得しましょう!

職場単位で工夫して「取れる」ようにしましょう!

 

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