eisu社員の10月末時点の年休取得状況
eisu社員、全国の学習塾で働く塾人の皆さんへ。
当労働組合は先日、24年度10月末時点における eisu社員の年休(年次有給休暇)の取得状況を社に開示させました。算定期間は23年4月~10月末になります。当労組は4年前より毎年度ごとの10月末・1月末・3月末時点でのeisu社員の年休取得状況を社より開示させ、結果をこのサイトで公開しています。
社員の年休取得状況を適時開示させることで、労働基準法に規定される年休5日の義務的付与に違反する部署を出さないためであり、あわせてeisu社員全員の年休取得を促進し改善するのが目的です。
昨年度(23年度)の eisu社員の部署別(部門別)の最終結果は、5月21日の『2023年度eisu社員の年休取得結果』の記事をお読み下さい。
eisu社員の24年度の年休取得目標
当労組は、24年度のeisu社員の年休取得に関して、年度末である来年3月末時点での最終目標として次の3つを掲げています。特に1つ目を達成できないと今年も労働基準法違反になってしまいます。
① 入社1年目以上の社員は年休5日取得達成率を全部署・全社員100%にすること。
② 全部署において、社員の平均取得日数10日以上を目標にすること。
③ 今年4月入社の新入社員は年度末までに5日以上の取得を目標にすること。
24年度10月末時点での年休取得状況
開示結果は三重小中部(男女別)、三重高校部、愛知静岡地区、東京地区、本社の5つの部署(部門)別に分けて、今年10月末時点で年休を5日以上取得している人の割合(達成率)、部署内の平均取得日数、年休をまったく取得していない人の割合が出されています。以下にその数値を挙げます。
注意点として、小数点第2位以下を四捨五入し、4月入社の新人(10月1日に年休が付与される)は今回に限り除外しました。また青字は23年度10月末時点の結果となります。
【三重小中部男性】
年休5日達成率 61.9% (52.9% )
平均取得日数 6.60日 (6.43日)
年休取得ゼロ O % (O %)
【三重小中部女性】
年休5日達成率 76.2% (56.5%)
平均取得日数 7.71日 (6.85日)
年休取得ゼロ O % (O %)
【三重高校部】
年休5日達成率 29.0% (37.5%)
平均取得日数 3.26日 (3.63日)
年休取得ゼロ 13.3% (6.3%)
【愛知静岡地区】
年休5日達成率 44.4% (66.7%)
平均取得日数 3.88日 (4.67日)
年休取得ゼロ 0 % (O %)
【東京地区】
年休5日達成率 60.0% (14.3%)
平均取得日数 5.00日 (3.57日)
年休取得ゼロ 0 % (0 %)
【本社】
年休5日達成率 77.8% (75.0%)
平均取得日数 7.79日 (8.13日)
年休取得ゼロ 22.2% (13.0%)
eisu社員全体の結果
部署・部門別ではなく、eisu社員全体の結果は以下のようになります。青字は昨年10月末時点での結果で、昨年同日と比較するために載せてあります。取得ゼロの人の割合には4月入社の新人を除いてあります。
平均取得日数 5.88日 (5.6日)
年休5日達成率 60.3% (50.8%)
年休取得ゼロ 4.47% (2.8%)
eisu社員全体で見ると、10月末時点で平均取得日数と年休を5日以上取得している人の割合は、昨年の同月対比で比較しても良くなっています。しかし年休を1日も取っていないの人の割合は昨年10月末時点よりも増えているのが残念です。
学習塾業界は休みが少ない。有休(年休)が取れない業界と言われます。またリクナビ、マイナビなどの求人サイトに掲載される休日数と入社後の実際の休日数が大きく異なる求人詐欺に等しいケースもあります。詳細は9月5日の『休日・休暇は何日あれば理想的か?』の記事をお読み下さい。
eisu社員の有休(年休)取得については、4月~10月の結果としては塾業界の中でも良い方だと思いますが、どうでしょうか。やはり学習塾にも労働組合が必要だと言えます。
今回の結果から見える課題
今回の結果は昨年同月対比から見て向上した部分もありますが課題もあります。
部署(部門)別にみていくと、三重小中部、東京地区では平均取得日数、5日以上の達成率は向上しています。一方、三重高校部、愛知・静岡地区は平均取得日数、5日以上の達成率が、三重高校部では年休取得ゼロの人の割合を含むすべてが昨年同月より悪化しています。
三重高校部と愛知・静岡地区は23年度の最終結果でも22年度を大幅に下回ったので、当労組は統括リーダーに改善要求書を送り改善を約束させました。詳細は6月24日の『年休取得をめぐるeisu統括リーダーの回答』の記事をお読み下さい。
今年6月から三重高校部と愛知・静岡地区で勤務する社員の年休取得に関し、一人の担当者を置いて毎月集中管理する形になりましたが、今回の結果を見る限り改善は進んでません。当労組は来年1月末時点の結果を見て改善されないようなら、この担当者と三重高校部、愛知・静岡地区の統括リーダーに団体交渉を申し入れする予定です。
今後、12月末からスタートする冬期講習から来年3月の春期講習まで、入試シーズンや新規生募集により塾業界は繁忙期となり年休取得は難しくなります。繁忙期でも年度末に向けて年休取得率を伸ばせるのか。年休の義務的付与分5日を100%達成できるのか。すべての部署(部門)の課題だと思います。
塾業界に関心のある就活生の皆さんへ。
当労組の公式サイトに掲載されたデータは、eisu社員の年休取得の実態を正確に反映しています。会社選びの参考にして下さい。